リードする前に必要なこと
社交ダンスをするにあたって、リードが上手く伝わらない、伝わってこないという問題は往々にして起こります。様々な原因がるとは思いますが、今日はリードする側にできることを考えてみましょう。
ちゃんとリードするには知識と能力が必要です。相手がどちらの脚に体重があるか、タイミングはいつか、どの方向にどれくらい回転するか、身体のどのパーツでどこへどのようにエネルギーを伝えるか、、、これはコツコツ練習してすこしづつ身につけていくしかないですが、なかなか遠い道のりです。
正直、ここまで丁寧にリードしなくてもそれなりにフォローしてもらえる場合も多いです。人間の身体は繊細なので、握りのちょっとした強さの変化や、目線の移動なんかでもリード&フォローは成り立ちます。そんな中でもリードが伝わらない時というのはどんな時でしょうか。
それは「リードする側に迷いがある」という時です。不安や恐れに変えても当てはまりますね。リードする側が「どうしよう、、、」と迷ってしまうと、その迷いは当然フォロワーにも伝染します。それがノイズとなりリードはさらに分かりにくくなります。
例え間違ったステップをリードしたとしても堂々と間違えれば、相手は間違ったステップをそのままフォローしてくれることが多い。ステップは正しくても、自信がなかったり不安な動きだと、正しくフォローできているか心配になり伝わりにくくなります。
リードをしっかりと伝える為のまずはじめの一歩として「自分自身のステップが自身を持って踏める」ということが挙げられると思います。最初はこれも大変かも。
まずはシャドーで音楽に合わせることができる。シャドーでできても相手がいると話はまた変わってくるよね。そして踊り続けるにはステップの回転量なんかも考慮する必要がある。さらにフロアには他のペアもいたりして交錯しないようにコースも考えなくていけない。
色々あるんだけど自信をもって自分のステップを踊りきる、ということが重要だったりします。意外かもしれませんが、これは上級者にも当てはまる話です。色々と知識と経験が増えてくると細かいことにフォーカスしてしまいがちです。案外、「このタイミングで前進する!」とか「ここで引く!押す!」とか雑かもしれないけど「意志」を重要視した方が上手く伝わることも多いです。
リードが上手く伝わらない時は「相手にどう伝えるか」ということばかりに目がいきがちです。その前に「自分がどう動くか」という部分を考えてみると良いかもしれません。
リードをもっと詳しく知りたい方はぜひ一度レッスンにお越しください!