脱力しろ!!には気を付けろ

ダンスを踊る上で「力を抜け、脱力しろ」というアドバイスを受ける機会は少なくないと思います。踊る上でしっかりとしていることは大切です。しっかりさせようとすると力が入る。力が入ると固くなる。そこで脱力しろ、というアドバイスとなる訳です。

これは全くその通りで、力を入れて硬直している状態は良いとは言えません。もちろん脱力する必要がありますが、脱力の仕方には少し気を付ける必要があります。

真面目な人ほど、本当に100%脱力してしまいふにゃふにゃになってしまうことがあります。この状態はダンスはもちろん、そもそも運動できる状態ではないですよね。

ちなみに力を抜く感覚を得るために100%力を抜いてみるという練習は有効です。完全に力を抜くというのも意外と難しいものです。具体的に言えば、湯舟に浸かっていたり、マッサージを受けたりしている時は自然に脱力できている状態といえるかな。意図的にそこまで力を抜くのは大変だよね。

では、その状態で実際に踊れるでしょうか?温泉に浸かっているような脱力状態ではそもそも動くことができない、というのは容易に想像できると思います。脱力とは言ってもそういうニュアンスとは少し異なるはずです。

バットやラケットを振る、ボールを投げる時に、腕の力は適度に抜けているはず。でも体幹の力は抜けていないと思います。水泳や陸上競技だって腕を硬直させていては難しいはずです。でも、どこかの部分にはしっかりと入っていないといけないはずです。

じゃあ脱力しろって言われた時は結局どうすれば良いの!?と思われると思います。脱力する時も力を入れる時も「身体のどの部位に」「どのくらいの量で」ということを意識するのがお勧めです。

よくありがちなのは

身体のセンターに力を入れようとする→一緒に手や指にも力が入ってしまう→相手から力を抜いてと苦情がくる、というパターン。体幹に力を入れようとするも、他の部分にも意図せず一緒に力が入ってしまうという状態ですね。特に指に力が入りすぎて握りが強くなり過ぎるとお互いに不快になるので注意が必要です。

傾向としては身体の中心に近い部位の力は入れて、身体の末端は力を抜く、ということを求められるケースが多いのかなと思います。全て力を抜いてベロベロな状態で!という訳ではないことの方が多いと思います。脱力にも注意が必要ですね。


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