社交ダンス、踊れるようになるまでに必要な期間は?

初心者の方からのよくある質問の1つに「どれくらいやったら踊れるようになりますか?」というものがあります。

この質問の答えは「何をもって踊れると言うのか?」によって異なります。

簡単なステップであれば未経験でも30分あれば踊れるようになる

例えば教室の体験レッスンでは、全くの初心者の方がいらっしゃることが多いですが、

  • ブルース
  • ジルバ

などのパーティダンス種目は、20分の体験レッスンの時間内にいくつかのステップを覚え踊れるようになる方がほとんどです。

社交ダンスの良いところは、ステップを完璧に覚えなくても相手の動きにつられて踊ることができるというところです。

初心者の方が経験者の方と踊った時に「よく分からないけどなんとなくできる!」という声をよく聞きます。はじめのうちはステップの正確さよりも相手と音楽を感じて踊ることの方が大切であり、そこが社交ダンスの楽しいところでもあるのでまずは楽しんで!

初心者同士で踊る場合は、少し難易度が上がります。初心者同士の場合は、相手がステップやタイミングを間違えた場合に自分もつられて間違えてしまうことがあるからです。けれど、間違えたところで特に何もないのでどんどん間違えながら覚えるのが良いでしょう。このダンスは自分一人で踊るものではないので、最初は一人で踊れなくても気にしなくて大丈夫です。

はじめたばかりの頃は、自分のステップは正確ではないけど相手と一緒なら踊れるという状態になります。音楽にのってさえいればこの状態で「踊れるようになった」とまずは考えて良いのではないかと思います。

自分一人でステップが踏めるようになるには

ステップを覚える早さについてはかなり個人差があり、一連のステップの流れを15分で覚える人もいれば、1時間かかる人もいるので一概に言えません。しかし「覚えること」を反復することにより少しづつ早くなっていくので根気よくいきましょう。また、これに関しては『いつまでに覚える!』という締め切りを自分で作ることが有効です。期限を決めてトライすることでステップを覚えるスピードがあがります。

ちなみに

  • 初心者の方
  • 使用されるステップ数は4~5個程度
  • 週に1回25分のレッスンのペース

を想定すると、だいたいの方はステップ自体は1回のレッスンで踏めるようになります。

しかし、このレッスンのペースだと次のレッスンスタート時ではできなくなっている場合が多いです。少し復習するともちろんできるようになりますが一人で安定してできるのはだいたいレッスン4回くらいは最初は必要です。上記のレッスンペースの場合、一つの種目に2~3月かかるのもよくあることなので心配しないでください。

もちろん種目の難易度や個人の覚えるスピードや次回のレッスンまでに自分で復習したかどうかなどで全く結果は変わります。経験を積むとステップを覚えること自体に慣れますし、社交ダンスはいくつかの種目で共通のステップも存在するので見たことのあるステップが増えてきます。そうなってくると自分一人でステップが踏める、というのは新しいステップを習ったその日でも可能になります。

「そうはいっても初心者のうちから早く覚えたい!」という方はレッスンのペースを増やしてもっと踊る、ご自身で復習するなど、とにかく踊る・思い出す機会を増やせると早く一人でステップが踏めるようになります。

ダンスパーティーで不特定多数と踊れるようになる

これはお相手がみんな上手であれば簡単です。男性の場合一人でステップが踏めればOK!女性の場合は、相手と一緒になら踊れる状態でできてしまいます。

しかし、お相手のリードもしくはフォローのレベルが低いと難しいかもしれません。どんな相手とも踊れるようにとなると、リード&フォローの理解と経験が必要になってくるので習得に莫大な時間がかかります。ダンスを10年以上やっていても、リードしきれない人もたまにいますからね。

週1回1時間レッスンを受けるなど正しい知識を得てしっかり練習できる環境であれば、

  • パーティーダンスのみ・ワルツのみなど種目を絞る
  • 複数の種目でも簡単な基本のステップのみに絞る

など、作戦をきちんと立てて訓練すれば1年あればだいたいの方とは踊れるようになります。もちろん個人差はありますし、習得しようとする種目が増えれば増える程、難度は上がります。

競技会で踊れるようになる・出場できるようになるまでの期間

競技会に出場する為には最低で1種目、多いと2種目踊れる必要があります。

これは出場する競技会や出場クラスにより異なります。今回は男性も女性も初心者の場合を考えてみます。

パーティーダンスとは違い、周りの選手は皆ライバル。誰も助けてくれません。唯一の味方は自分のパートナーです。しかしパートナーも自分のことで精いっぱいなので、助けは望めません。競技会の際は自分のステップは自分でしっかりと踏める必要があります。

またパーティーの際は他のカップルとフロアを譲り合って踊るのに対し、競技会はフロアのスペースの奪い合いです。譲ってもらえるのを待っていては勝負になりません。空いたスペースに方向を変えていく必要があります。方向を変えてもステップがわからなくならないようにしっかり練習しておく必要があります。

  • 「競技会に出て踊りきる」

ということが目標ならば、約1分半を止まることなく動くことができれば目標達成です。週1回1時間のレッスンとその他に二人で練習もできるのであれば、2~3カ月で出場は可能です。ただしそれだけでは1次予選の通過は難しいかもしれません。

  • 「競技会で決勝に残れるようになるくらい踊れるようになる」

JDSFの1級戦を目標に設定したとすると、これはどれくらいかかるかは完全にその人次第になってしまいます。競技会はスポーツの要素も強いので、もちろん年齢にも左右されます。練習頻度にもよりますが1年以上かかる人もいれば、ささっと数カ月でクリアする人もいるので何とも言えません。

成績を出すということを考えると単純に時間だけが重要ではなく、練習内容や練習効率も大事になってきます。何年もD級から抜け出せない人もいれば、あっという間にA級まで駆け上がる人もいます。ダンスが伸びるタイミングは人それぞれです。下のクラスで数年くすぶって、急激に勝ち上がる人もいます。競技で勝つ為の近道はないです。コツコツと練習を積み重ねていきましょう!


神奈川県鎌倉市 JR大船駅から徒歩4分のスタジオでレッスンしています

お近くにお越しの際はぜひいらして下さい!

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です